偶然の科学 / 著:ダンカン・ワッツ / 訳:青木創

世界は直感や常識が意味づけした偽りの物語に満ちている。ビジネスでも政治でもエンターテインメントでも、専門家の予測は当てにできず、歴史は教訓にならず、個人や作品の偉大さから成功は測れない。だが社会と経済の「偶然」のメカニズムを知れば、予測可能な未来が広がる……。より賢い意思決定のために、スモールワールド理論の提唱者が最新の科学研究から世界史的事件までを例に解き明かす、複雑系社会学の話題の書。
引用元:偶然の科学 | 種類,ハヤカワ文庫NF | ハヤカワ・オンライン

社会学は見かけよりずっと難しいのがわかった。
その社会学にとってインターネットは、
天文学でいうところの望遠鏡になり得るのか。

いくつかのインターネット使用例が載っていて、それはとても説得力ある結果だったけど。
インターネットを使っている社会の中だけの結果でしかないのではないか。

「モナリザが世界で最も有名な絵であるのは、それがモナリザの特質をすべて備えているからだ。」

「よくできた物語の魅力は非常に強い。
歴史は史実とそのほかの観察できる証拠の制約を受けた物語だ。」

とか、ほんまに。
絵画やヒットソングの考察、才能と成功の話、結果から判断してしまう安直な心理傾向。

人間は自分の見たいものを見たいようにしか見ることができない、を一冊通して説明してる。

似てる投稿

トップページへ